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2017所信表明 「新事業の創造」と「異次元の生産性」そして更なる「人に投資する会社」へ
2017所信表明
「新事業の創造」と「異次元の生産性」、そして
更なる「人に投資する会社」へ
明けましておめでとうございます。
日頃からお世話になっている皆様に、改めて感謝申し上げます。
これから始まる一年、私たちが何を進めていくべきか?
私が今思うことを、年頭この場において少しお話させていただきます。
2017年、改めてこだわって進めていくべきテーマとして、
以下の3つを掲げています。
○新事業の創造
○異次元の生産性
○人に投資する会社
■新事業の創造
水上印刷が「フルサービス」という戦略を掲げてから、10年が経ちました。
今年が11年目のスタートになります。
ぼんやりと描いていた「10年で売上・利益を倍にする」という目標も、おおよそ達成の見通しが立ってきました。
この要因を私なりに分析してみると、「面倒くさいをすべて引き受ける」という営業姿勢が、一定お客様にご評価いただけたのかなと感じております。
この10年の間に、「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」という言葉が、世の中に浸透してきましたが、まさに、「ビジネスの一部オペレーションを丸投げする」という発想が、お客様のコストダウン、負担軽減に繋がり、お客様が本業に集中できる環境をお手伝いする分野において、私たちを選んで頂くことができたのかなと考えております。
一方で、「お客様の価値を向上するお手伝いができたのか?」と自身に問いかけてみると、ここは、私たちにとってまだまだ大きな課題だと感じています。
「フルサービス」と掲げる私たちの追いかける理想像は、
①お客様の面倒くさいをすべて引き受けるパートナー
②お客様の成長や価値向上を実現するパートナー
です。
そして、そのどちらにおいても、アドバイザーやコンサルタントではなく、「実行してくれる存在」でありたいと思っています。
今、社内では、「BPO=引き算のサービス」と定義し、対して、「VPO=足し算のサービス」という言葉を使っています。
VPOの意味は「バリュー・プロモーション・アウトソーシング」であり、お客様の価値向上を実現してくれる委託サービスです。
フルサービスの次のステージに進むために、このVPO分野における新事業を2017年度に立ち上げていきたいと考えています。
■異次元の生産性
日本は、バブル崩壊後の経済停滞の間に、経済規模として大きくアメリカに差をつけられ、更には中国にも抜かれるという事態になりました。
そればかりではなく、「生産性」においても先進国の中で、大きく遅れを取っている状況です。
私たち自身も、過去数十年に渡りKAIZEN活動に取り組み続けており、QCDSにおいて、常に前に進み続けてきました。
ものづくりに関わる組織として、このKAIZEN活動は、引き続きこだわりを持って進めていくつもりです。
他方、これだけ改善をお家芸としている日本が、生産性において遅れをとっている要因は何かと言えば、間違いなく「IT投資・IT活用の遅れ」ということになるでしょう。
水上印刷の中で、異次元の生産性を達成するために必要なことは、更なるIT化、自動化、システム化であり、ヒト・カネ・時間を、ここに大きく投資していきたいと考えています。
組織においても、ここ数年の間に、「ICT革新部」と「ICT経営推進課」という、2つの専門のセクションを立ち上げ、ようやく準備が整ってきました。
攻めと守りと、そのどちらにおいても、IT化を徹底して進め、KAIZEN活動と併せて、従来成し得なかった生産性向上を追求していきたいと考えています。
■人に投資する会社
成長し続ける会社とそうでない会社の差は一体何か?私自身の中では、この答えは明確です。
それは、「人に投資する会社かどうか」ということです。
結局のところ、組織も、サービスも、ものづくりもすべて、人が基盤であるからです。
ならばということで、「日本一勉強する会社」を目指し、2016年に「社内講師陣による社内教育システム」というコンセプトで、双方向の教育機関として「MIC ACADEMY」を立ち上げました。
130の社内講座を中心に、年間一人あたり200時間の教育時間を設けるという未来活動によって、一人ひとりの成長を後押しし、サービスとものづくりのQCDを向上させるということに取り組んでいます。
また、情報産業の一員として、一人ひとりが個性の発信者になるということを目指し、「社会、ビジネス、テクノロジー、キャリアなど、シゴトを取り巻く課題をテーマに、情熱人たちが、考え、そして語る。」をコンセプトとしたWEBマガジン「THE PASSION」を発行しています。
水上印刷の一人ひとりが、お客様に価値を提供できる存在になれるように、改めて「人に投資する会社」ということを宣言して、2017年を進めて参りたいと思います。
日頃お世話になっている皆様に、引き続きご指導、ご鞭撻のほどを宜しくお願い申し上げます。