デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージ(Digital Signage)とは、「電子看板」とも呼ばれ、ディスプレイやプロジェクタなどによって、画像・映像・文字といった情報を表示させる広告媒体のことを指します。
街頭ビル、駅、空港、病院、百貨店、飲食店など様々な環境で利用され、従来であればポスターなどの印刷物を貼り替えていたものを、リアルタイムで情報を更新、ユーザーのニーズに合わせて表示させることが可能になります。
コンテンツを一方的に表示させるだけでなく、ユーザー側からタッチ操作や情報検索、カメラ機能を使ってのAR(拡張現実)機能を利用して、双方向にコミュニケーションを行うことが可能です。
ディスプレイのカメラ機能を利用することで見ている人を自動的に判断し、その人に合ったコンテンツを表示させる、といったAI機能が搭載されているものもあります。

ハード設定
デジタルサイネージを展開するには、ディスプレイやプロジェクタといった表示させる機材のほかに、STB※(セットトップボックス)と呼ばれるコンテンツ管理の端末が必要になります。
STBにコンテンツを保存し、ディスプレイやプロジェクタに接続することで、内容を秒単位で切り替えたり、動画再生を行うなど、多様な広告を展開することが可能です。
簡易的な展開を行うのであれば、タブレット端末を使って、内蔵ストレージに直接コンテンツを保存し、再生するアプリケーションと組み合わせることで、デジタルサイネージとして利用することも可能です。
- STB(Set Top Box)とは、デジタルサイネージに表示させるコンテンツ(画像・動画・文字など)や表示スケジュールなどを管理する機材(端末)のこと。スケジュールや設定に合わせてコンテンツを表示させることに特化し、端子一体型の小型のものや、防塵・防水といった堅牢性に優れたものもあります。
システム構築
デジタルサイネージは、利用したい環境に合わせて、以下の2パターンに分けられます。
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- ネットワーク
- STBやタブレットに保存されたコンテンツを、ネットワークを介して追加・変更・更新を行い、管理します。
メリット ネットワークを利用することで内容の更新作業がスムーズ、いつでもどこでも変更が可能。 デメリット 情報セキュリティ対策を講じた上でネットワーク環境を構築する必要がある。ネットワークエラー時にデータを更新できない可能性がある。 -
- スタンドアローン
- ネットワークを介さずに、作成したコンテンツをSTBやタブレットのストレージにコピーすることで、コンテンツの追加・変稿・更新作業を行います。
メリット ネットワーク設計を行わないため情報漏洩のリスクが低く、管理がシンプル。導入コストを下げられる。 デメリット コンテンツの更新に手間がかかり、リアルタイムの情報更新ができない。
設置例

スタンド型
自立可能なディスプレイでを使用することで、電源とネットワークさえ確保できれば容易に設置でき、導入コストを抑えられる。台座などで高さ、場所をとるため、狭い環境では使いづらい。

壁掛け、埋め込み型
面積の広い壁などに薄型のディスプレイを使用することで設置する。スペースを取らないため、人の流れがある場所などで邪魔にならず、多人数への広告に適している。配線や壁への取付工事が必要となるため、
導入コストがかかる。

天吊り型
天井へディスプレイを取り付けることで、病院の待合スペースや飲食店のメニューなど、人が集まっても視線をさえぎられずに、情報を表示できる。 配線、取付の工事が必要となるため導入コストがかかり、天井の強度による制限がある。
MICのデジタルサイネージが支持される理由
MICは50名を超えるクリエイティブメンバーで、印刷物だけでなくWebコンテンツや動画制作といったクリエイティブ業務を一括して、デジタルとフィジカル両領域のコンテンツ制作を担います。
コンテンツ制作後の更新作業も専属のチームを編成し、企画からデザイン、プロモーション、生産、在庫、発送まで、デジタル販促と店頭販促の一元委託が可能です。
顧客接点や複数メディアに対応した企画と、ビジュアル・クリエイティブ制作を行うことにより、販促効果の最大化を狙い、同時に、あるべきワークフローの設計と、システム化とアウトソーシングによって業務負担の削減を実現します。