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MICのデジタルプレス

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当社が導入(βテストも含む)したデジタルプレスは以下の通り。

導入年機種名メーカーコメント
1998年TruePress 544SCREENβテスト。版を作るレーザー露光部、現像部を内蔵し、機上で版を作成するDirect Imaging機。露光中は印刷できないため、必ずしも生産性は良くなかった。シリンダーやインカー、水棒などがオフセット印刷機に比べて貧弱なため、なかなか思うような印刷ができず、1年であきらめた。
2000年DocuColor 1255FujiXeroxCTPワークフローのプルーフ用に導入。まだICCプロファイルがない中、小森と富士ゼロックスの技術者に相談し、当社の印刷機に合わせたデバイスリンクプロファイルを作ってもらった。粉砕トナーを使っていたので、セロテープが貼りづらく、ボールペンで赤字が書きにくい。以降、当社のプルーフはずっと富士ゼロックスで、現在はDC1455GA。
2001年CLC5000Canonβテスト。筐体がバカでかくエレベータに乗らずに、クレーンで吊って窓から搬入。社内で設置場所を移動したときは屈強の男6人で階段で移動した。きっとラグビー部員だろう。出力物がお客さんに売れるレベルではなく、社内用の資料印刷に使っていた。
2006年PageMaster6500KONICAMINOLTA当時としてはコストパフォーマンスのいい機械であった。後ろに中綴じ製本がついていたので、マニュアルなどは商品として出力した。カラーといってもイラストや平網ものが多かった。カラー画像はまだまだで、少部数のチラシレベルがやっと、いう印象。
2007年DocuColor 8000FujiXerox初めてFujiXeroxのPODを購入。流石ゼロックスの画質、と感心した。プルーファーにDC1256を使っていたために色合わせもしやすく、結構活躍した。当時としては安定しており、色相のバラツキも少なかった。ブランドカラーがグリーンの会社のくせにグリーンの色域が狭いのが残念であった。
2010年ProC 901RICOHβテスト。リコーさんに頼まれて、リコー初のPODを導入。結論はさんざんであった。やはり一歩先を行くゼロックスには及びもつかない。営業も技術者もオフセット印刷のことを全く知らず、何かあるたびにこちらが教育していた。ほとんど毎日のように技術者が来ており、修理している時間のほうが長かったのでは。1年でお引き取り願った。
2011年Color 800 PressFujiXeroxDC 8000の後継機として導入。1000 Pressと同じエンジンなので、安い800をチョイス。内部を見るとDC8000に比べて筐体が頑丈で、シリンダー、ローラーの軸受けもしっかりしている。メカが頑丈になれば、安定度は上がる。カラー画像を印刷しても、素人目にはオフセットと区別がつかないであろう。
2015年ProC 7100sRICOH901で反省し、勉強もしたのだろう、ようやくまともな機械ができました。と持ってきたのが7100である。確かにリコーはPOD後発組だが、ちょっとこなれた機械になっていた。特に気に入ったのが操作の簡単さだ。安定度合いはゼロックスにかなわないが、様々な設定ができるゼロックスに比べ、簡単操作なのはパートさんには楽である。
2016年Impremia IS29KOMORIβテスト後に購入。B2デジタルインクジェットを導入するにあたって、薄紙が通ること、両面ができること、が絶対条件で、唯一可能なIS29を選択した。UVであるため、水性顔料よりノズルのつまりが多く、立ち上げに苦労した。1年間100か所余りの改修を重ね、ようやく本印刷が可能に。今では、オフセットと同じに使っている。
2020年Proof Jet F1100AQSCREEN色校正用に導入。富士フイルムのJet Press720が登場したとき、真っ先に使われたのが色校正である。しかし、色校正用としては高額なので、価格を抑えたこの機械はヒット商品である。水性顔料のピエゾヘッドを使うインクジェットをスムーズに稼働させるのに重要なのは温湿度管理である。業務用の大型加湿器を設置した。

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