品質

空間周波数MTF

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MTF

MTFとはModulation Transfer Functionの略で、空間周波数という。
光学系の性能を評価する指標の一つで、0から1までの数字で表され、1に近いほど性能が良い。
MTFが光学系の性能評価に使われるものであるのに対し、その光学系を含む製品を評価するときはSFR(Spatial Frequency Response)という。
下記のようなラダーパターンをスキャン(撮影)して評価する。

6.3ラインペアの場合、6.3lp=6.3本/mm(黒白1対で1本)
線幅は1÷6.3÷2=0.079mm=79μm
ピッチは1÷6.3=0.158mm=158μm

このようなパターンを読み込み、どのくらいの精度で再現できるかを評価する。
線が細くなっていくと黒と黒の間の白が徐々につぶれていき、やがてはつながって見えるようになる。

MTF値は次の計算式による。

MTF値=(黒濃度ー白濃度)/黒濃度

MTF値が1に近いほど解像度が高く、0.8以上が理想とされる。

デジタルカメラの解像度を見るためのチャートは、ISO12233解像度チャートで規定されている。

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