用紙

紙の需要について

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日本製紙連合会の発表によると、国内の紙+板紙の出荷量は2019年のデータでピーク時の82%になっている。
板紙がそれほど減っていないのは、WEB通販で段ボールの需要が伸びたせいである。
日本に限らず先進国では紙の需要は減少している。

国民一人当たりの紙・板紙消費量は、上記の通りで、日本人は年間に200kgの紙を消費していることがわかる。
一方で、世界平均を見ると56kgと日本の4分の1である。
日本は少子高齢化で、あらゆる消耗品は減少していくが、世界の人口は増え続けており、紙の需要も増加する。
特に新興国では、急激に増加するであろう。

地図や辞書、新聞など、ネットで検索できるものは電子化されるが、例えば「教科書」はどうだろう。
イーラーニングという言葉もできたが、それほど普及しているようには見えない。
やはり、教科書を見て、紙に書きながら勉強するのが、人間の脳には適しているのだろう。

ユネスコによると、2017年の時点で世界では6~14歳の1億2,400万人の子どもたちが学校に通えていない。
全世界の子どもたちの手に教科書をゆきわたらせることは、グラフィックアーツ業界の使命ではなかろうか。

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