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オフセット印刷のトラブル その3

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オフセットダブり

オフセット印刷機の内部では、版上でもブランケット上でも紙の上でも、インキはウエット状態である。
従って紙の上のインキは印刷された次の胴のブランケットにわずかだが再転写する。
紙が常に同じ位置に搬送されていれば問題は発生しないが、搬送位置がズレると上の図のように、正規の網点の横にブランケットから再転写された薄い網点が印刷されてしまう。
これがダブりで主に爪の不具合に起因する。

ダブり対策
1.ブランケットにたるみがないか確認し、ブランケットを強めに張る。胴仕立も確認し、適切にする
2.1枚おきに起こる場合は圧胴または渡し胴のABダブり(圧胴、渡し胴には2か所に爪がある)圧胴、渡し胴の爪に異常がないかを確認する
3.規則性がない場合、フィーダー、見当、圧胴、渡し胴のすべてに可能性がある。総点検が必要
4.発生した胴を特定し、爪、爪台の点検と清掃、爪の圧の均一、爪軸への給油
5.用紙に波うちがないか

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